東日本大震災12年 避難者いまだ3万884人、多くは福島県から
★東日本大震災12年 避難者いまだ3万884人、多くは福島県から
https://news.infoseek.co.jp/article/mainichi_20230311k0000m040262000c/?tpgnr=poli-soci
★ゼロになった町から、日本で一番のワクワクを。 全町避難の町へ移住した元外務官僚の挑戦。
https://sdgs.yahoo.co.jp/featured/323.html?cpt_n=mailmaga&cpt_m=em&cpt_s=44&cpt_c=&cpt_k=ang_377523_200629051_20230309
★原発被害の大熊町に子どもは戻るのか? 0~15歳を対象とする「ゆめの森」の挑戦 #知り続ける
https://sdgs.yahoo.co.jp/featured/320.html?cpt_n=mailmaga&cpt_m=em&cpt_s=44&cpt_c=&cpt_k=ang_377523_200629051_20230309
……
★恩を仇で返した日本政府…林建良
↓「わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン 頂門の一針 3月11日」より
2011年3月11日…東北地方でマグニチュード9.0の東日本大震災が起きました。
実は、地震発生直後、世界のどの国よりも早く救援隊を組織し、日本への派遣を申し入れたのは台湾でした。
ところが、当時の菅直人・民主党政権は、台湾の救援隊の入国を許しませんでした。
なぜか?
それは、台湾が一番乗りになってはいけない。中国が入った後でなければ台湾の救援隊は入ってはいけないと、台湾の空港で足止めされたのです。結局、台湾の救援隊が日本に降り立つのを許されたのは、中国側が日本入りした翌日14日のことでした。
台湾側が派遣を表明してから、2日も経っていたのです…
このような冷遇もありましたが、台湾ではすぐさま募金活動が各地で展開され、集まった民間の義援金は200億円を超えました。世界最多の金額です。
(台湾から送られた義援金の、実に9割が一般の方から)
私はこの地震から2ヶ月後、台湾に帰省しましたが…街のあちこちに「日本のために祈ります」
と、日本語で書かれた張り紙がしてあるのを見ました。
日本人を励まそうと、日本語で書いたんですね。
小中学校でも、生徒たちが手書きのメッセージを書いて日本に送りました。南投県で食品工場を経営する私の叔母は日本に支援物資を送りたいと、工場の生産ラインを全て支援物資の生産に切り替えました。
ふだん売っている商品そのものを送るのは失礼だからと、パッケージのマークも「東日本大震災援助物資」と変え、中身もわざわざ支援用の食品に変えて、コンテナで送りました。
(日本人の口に合うようにと、味付けも日本人向けに変えていたそうです…)
仲介を頼まれた私が、当時、宮城県議会で、震災の特別委員長を務めていた相沢氏に連絡を取ったところ、「どうぞ送ってください」と言っていただきました。
ですが、、驚くべきことに…
日本の税関で「税金を払え」と言われたんです。
日本への支援物資なのに、通関税を支払えと。
日本へ輸出する売り物ではない、パッケージも中身も支援物資であり、“非売品”と書いてあるのに、当時の民主党政権は許してくれませんでした…
叔母は言われた通り通関税を支払い、なんとか無事に物資を通関させたのですが、、日本政府は、今度は「トラックで自分で運べ」と言う。それで叔母は、自らトラックを手配して被災地まで支援物資を運びました。
東京港から仙台までコンテナ数個分の支援物資を送ったわけです。一方、これと同時期に中国からの支援物資として約6,000本の飲料水を積んだ飛行機が日本に到着しました
中国政府は日本政府に対して、この支援物資について・・
「まずマスコミに公開して記事にすること」
「被災地まで日本側が運搬すること」
「すべての運搬費用を日本が負担すること」
と、要求し、日本政府はそれを受け入れたのです。
台湾政府は、私の叔母のように、民間から日本に支援物を送ったことは知りません。実際には、義援金だけでなく、物資もたくさん民間から送られていたのです。
しかし、私の叔母の例のように、日本政府は全く協力的ではありませんでした。救援部隊の足止めにしても、救援物資への通関税課税にしても、こんな冷遇を受けたら、おそらく台湾でなければ日本という国を嫌いになるでしょう。
しかし、そうはならない。
日本を嫌いにはならない。
これが台湾人の日本に対する気持ちなんです。
恩着せがましい気持ちもない。
かつて起きた台湾中部大地震で、日本からいただいた支援への恩返しという気持ちもありますが、たとえその件がなかったとしても、台湾人は日本に対して同じことをしたでしょう。台湾人は根底に日本に恩返ししたいという気持ちがある。自分が受けた以上の恩を返したいと。
おそらく世界において、このような国は台湾以外には存在しないだろうと思います。
(書籍:「台湾を知ると世界が見える」より抜粋)
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